出典:【シェアNo.1】友達レンタル – フレンド代行ができる友人サービス
レンタルフレンドとは、友人役の人材を貸し出す派遣サービスで、ドラマや漫画でも題材とされ注目を集めている。
結婚式などに、友人として代理出席する人材をレンタルする代行業は以前から存在しているが、近年では一緒に買い物に行ってほしい、ライブやテーマパークに一緒に行ってほしい、悩み事を聞いてほしい、など日常の行動を共にするための友達をレンタルするサービスが増えているという。
そのレンタルフレンドというサービスに対して様々な反応があるが、否定的な意見の中に『危ない』というワードが出てくる。
なぜ危ないと言われるのか、サービスを利用する側と、サービスを提供する側、両面からその理由を推測してみたい。
レンタルフレンドが危ないと言われる理由
①悪質業者の存在
レンタルフレンドを提供する企業やサービスの中には、悪質なものが存在するようである。
サービスの利用者から、個人情報を不正に収集したり、詐欺行為を働いたり、といった悪質な業者に関する報告が見受けられる。
信頼できる企業やサービスを選ぶことが難しい場合、そのような悪質な業者を警戒し、レンタルフレンドは危険だと感じるだろう。
②派遣される人材の安全面の問題
サービスを提供する企業のルールとして、密室で二人きりになることや、性的なサービスは厳禁としているのが大半だ。
しかし、初めて会う知らない客と比較的近い距離でコミュニケーションをとるという仕事の特性上、身の安全の保証はなく、自分だけでは危険を避けられない可能性がある。
③感情の問題からのトラブル
孤独感の解消のためにサービスを利用する人は当然いるだろう。
そのような人は、精神的な繋がりを求め「本当に友達になれるのではないか」という期待を持ってしまうこともある。
そこからストーカーになってしまう可能性や、お金をつぎ込んで破産してしまうということも決して大げさな話ではない。
レンタルフレンドとしてサービスを提供する側の人にも、様々な感情が湧いてくることがあるだろう。
真面目な人ほど、きちんと相手に寄り添おうとして深入りし過ぎてしまう、という意見もある。
レンタルフレンドを派遣している多くの企業では、私的な関係を持つことを禁じており、これはサービスの品質を保つための重要なルールとしている。
しかしながら感情が伴うビジネスのため、その関係性が損なわれる可能性が高く、そこから発生するトラブルの危険性もはらんでいる。
レンタルフレンドに関する口コミ
ルール違反の行為を強要され断ったら恫喝された。周りの人はただのケンカだと思って助けてくれなかった。
無理やりどこかへ連れ込まれそうになった。
最初の費用以外に、交通費や諸経費などを不当に高額請求された。
レンタルフレンドの登録料として不当な額を要求された。
このような恐怖を感じる口コミがあることも事実だが、大半は肯定的な意見が多い。
リアルな友達には言えない本音を聞いてもらえた。
人とのコミュニケーションが苦手だったが、うまく話せるよう練習相手になってもらえて自信がついた。
引っ越しをして全く知らない土地に来て寂しかったが、話し相手になってもらえてありがたかった。
夫が他界し急に一人になり、孤独で辛かった。気持ちを聞いてもらい楽になった。
まとめ
レンタルフレンドは、ひとつ間違うと買春(売春)の違法行為や、詐欺行為などの犯罪に加担してしまう危険性がある。
サービスを利用する側、提供する側のいずれにも、身の安全が完全には保障されない、感情面からのトラブルに巻き込まれてしまうといった可能性があることから、レンタルフレンドは危ない、そう言われているようである。
しかしながら、物質的な豊かさだけでは得られない、精神的な安らぎや充実感を誰かに求めていても、それを簡単に手に入れられない境遇の人がいることは事実である。
そのような人の立場に立って考えると、ほんの束の間でも友達として心が触れ合えるレンタルフレンドは、とても高い価値があるものだろう。
友達というものは、誰しも簡単に、無料で得られるものだと思いがちである。
しかし実は、とても貴重なもので、それが得られない場合は高額のお金を出して得るほど、価値のあるものなのだ。
レンタルフレンドというサービスは危うい側面を持ちながらも、『友達』というものの精神的価値を教えてくれる、貴重なサービスと言えるだろう。