出典:チューリッヒ生命
チューリッヒ生命は、スイスに本社を置く、世界でも知られる保険会社である。
そのチューリッヒ生命に【危ない】という噂があるのは本当なのだろうか。
チューリッヒ生命が危ないと言われる理由
チューリッヒ生命の経営状態は?
経営状態が悪いのかと思えば、そうでもないようだ。チューリッヒ生命のソルベンシー・マージン比率は1089.2%。ソルベンシー・マージン比率とはリスクなどに対する支払い余力のことで、これはまず安全と言える数字である。
チューリッヒ生命の公式サイトでも、第三者機関による格付けに関して非常に高い評価が得られていることを示している。さらに、保有契約数も右肩上がりのようだ。
ちなみに、2021年にはスイス法人の日本支店という形態から、日本法人へと会社形態を変更している。この移行によって、日本の株式会社となった。
チューリッヒグループの経営状態は?
チューリッヒ生命は、スイスで設立され世界200以上の国で生命保険やサービスを展開しているチューリッヒ・インシュアランス・グループに属している。グループ総資産は約49.8兆円とのこと。
そのチューリッヒ・インシュアランス・グループも、事業利益が増加しているようだ。大元のグループにも、特に危険なことはなさそうである。
チューリッヒ保険会社の個人情報流出事件
2023年1月、チューリッヒ保険会社による顧客の個人情報漏えい事件が発生。「スーパー自動車保険」に現在もしくは過去に加入していた顧客の最大75万人以上の個人情報が漏えいしたことを発表した。
正確にいうと、チューリッヒ生命とチューリッヒ保険会社は別の会社である。だが、混同しやすいことは間違いないだろう。
これは、委託先のサーバーが不正アクセスにあったことが原因のようだ。漏えいの被害に合った人には500円分のQUOカードが送付されたとのこと。
ネットには、『流出したことを知って、怖くてしょうがなくなってしまった』という意見も。このことでチューリッヒ生命に悪いイメージを持った人もいるかもしれない。
チューリッヒ生命は苦情率が多い?
生命保険協会が発表している苦情件数をみると、チューリッヒ生命には平均と比べても苦情の数が多いようだ。内容は、『新契約関係』についてが3割を占める。
チューリッヒ生命には直営店が存在しない。代理店を通してか、インターネットから自分で申し込む、いわゆる通販型の保険だ。そこでコストを省いている分、保険料が安くできる。だがその分、契約についてわかりづらいと感じる人が多いのだろう。
なんにしても、苦情の多い生命保険会社ということには不安を覚える人も多いのではないか。
チューリッヒ生命の働く環境は?
チューリッヒ生命社員の口コミを調べたところ、
残業が非常に多く、有休がほとんど取れない。少ない人数でこなさなければならない仕事の量が多いので、心身ともにきつく、退職した
残業は非常に多く、有休はほとんど取れない部署もある
と、多忙を想像させる意見が見られた。
契約数規模では急成長を遂げているものの、それに反し会社の規模はあまり変わらず、予算や人員育成・補充は一部の部署に偏っており、バランスの悪い組織体制と言わざるを得ない
というように、急成長しているが、会社がそれに追いついていないという意見も。
まとめ
チューリッヒ生命保険は、他の保険会社と比べて危ないということはないと筆者は感じる。
だが、自分で各保険のメリット・デメリットをある程度精査できる人に向いている保険ではあるかもしれない。